補助金申請を考える① 「審査の観点」の見方

こんにちは。組織自発化を助ける、合同会社フェニックス経営研究所 代表社員 加賀城です

5/21、東京は大雨。気分が落ち込みやすいです。

気分が落ちる原因・・・気持ちの持ちようの人もいれば、気圧が下がっており体調が変化するということもあるようです。気分が落ちている人のことをたるんでるなどと思ってしまってはいけないですね。

大事なのは、気合で乗り越える・・・などといった強がりではなく「今自分は気分が落ちている」ということを自覚すること。そしてちょっと立ち止まって見る。お客様のことを考える。これだけで少しずつ回復の兆しが見えてくるのではないでしょうか。

さて、私は「補助金申請」について考えてみました。

2019年5月21日。まさに「持続化補助金」真っ最中。普段相談を受けている立場から、こうすれば、補助金を楽に申請できるのに。と思ったことを何回かに分けてお共有します。

今日は、最も大切なことをまずお話しします。それは

①「審査の観点」をくまなく理解する

持続化補助金の公募要領でいうとP51、P52です。

そこには、Ⅰ.基礎審査 Ⅱ.加点審査 Ⅲ.その他とあります。

Ⅰはこの要件を満たしてください、というものなので、一度見れば問題ないです。

がっつり理解する必要があるのはⅡとⅢ。

Ⅱ.加点審査では、審査項目の前に「以下の項目に基づき加点審査を行い、総合的な評価が高いものから順に採択を行います」とあります。つまり、審査項目がきちんと書かれているか?を項目ごとに見ていく。

⇒これを審査員に分かるように書いてくださいよ!

と言っているわけです。

例で示しましょう。

説明文の後の

①自社の経営状況分析の妥当性

 ◇自社製品・サービスや自社の強みを適切に把握しているか。

という審査項目を解釈します。

「自社製品・サービスの強み」

「自社の強み」

が適切、つまり多面的かつ客観的に書かれているか?ということです。

多面的とは、「自社製品の強み」なら①製品の本質的機能の強み②付加機能の強みです。

例えば、ペットボトルのミネラルウォーターを例に出します。

①本質的機能:○○の源泉で貴重、アルカリイオン化で健康配慮、値段が妥当
②付加機能:細いペットボトルなので持ち運びやすい、パッケージがおしゃれ

ということになります。

「自社の強み」なら持っている経営資産の強みを出していきます。

①目に見える資産:人材、機械装置や設備・土地、資金力等
②目に見えない(知的)資産:人材育成の仕組み、特許や技術力、取引先ネットワーク等

客観的とは、他から見てどのような強みかが、他との比較並びに数値や文章で根拠立てて比較されていることです。

ペットボトルのミネラルウォーターを例に出します。

「○○の源泉で貴重」であれば当社のみの抽出
「アルカリイオン化」であれば、他の水がPh○○であるところ、当社は○○を実現、などといった形です。

というように、加点審査の1項目だけでも、考えて書くことで格段に申請書の質、だけでなく貴社の販売促進の質が向上するのです。

ということで、補助金申請はとにもかくにも「審査の観点」を第一に読むべきですね。お読み頂きありがとうございました。

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