創業者にとって経歴の深堀はなぜ重要なのか?

創業を予定の皆様、こんにちは!

創業・新事業 挑戦をサポートする 合同会社フェニックス経営研究所 加賀城 剛史です。

就職する際、アルバイトの際に必ず書く、履歴書。創業者の皆様は、過去にどれくらい時間をかけて履歴書を書いたか記憶がありますか。志望動機や趣味特技、本人希望欄に時間をかけた記憶が私はあって、学歴職歴欄はあまり考えずに事実を書いた記憶があります。

さて、創業の際の「創業計画書」の中に必ず経歴記入欄があります。これをサクッと書いてしまうと実にもったいない!というのが今日のテーマ!

今日は創業計画書に書く「経歴」の深堀について考えてみました。

今日の目次

  • 創業計画書の中の略歴欄
  • 略歴を書いたら、自分で深堀する
  • 深堀からひも解かれる経営者としてのポテンシャル

1.創業計画書の中の経歴欄

下にお見せしているのは日本政策金融公庫のホームページからダウンロードできる創業計画書フォームです。

2.経営者の略歴等に創業者であるあなたの、学校を卒業してからどのような会社でどのような業務をやったか、年代別に記入していきます。

略歴なので、例のような書き方でいいのですが、それだけで終わらすのは今後の貴社の潜在的な成長にはもったいないのです。

2.略歴を書いたら、自分で深堀する

略歴そのものは、自分がこれまで働いてきた過去の事実を書くので書く事が出来たと思います。まずなぜ振り返るか、についてご説明します。

①経営者として自分がどう見られるかを明確にしたいから。

②略歴の中に創業動機が隠れていることが在るから。

創業動機の話は次回にして、今回は経営者として自分がどうイメージされるかについて考えてみましょう。そのために私は略歴を書き終わった方(あるいは書く前でも)に、このようなフォームに書き込んで、自分の経歴の深堀をお勧めしています。

①年月②内容③経営的視点から見た業務遂行内容等④創業事業につながるエピソード

①年月と②内容は略歴に書いた内容です。そのままお書き下さい。そして、③と④が深堀りの成果ですが、④は次回の創業動機につながる話。今日は③の経営的視点の話になります。

3.深堀からひも解く経営者としてのポテンシャル

さて、年月と内容が略歴からうつせたら、その時に、経営的な視点でどのようなことが出来たのか。振り返ってみてほしいのです。

経営的視点とは、「製品構築力」「営業販売力」「組織運営力」の3点です。経営者が困難に陥った時に、必要だと思い知らされる3つの力。例えば「A製品を開発あるいはBというビジネスモデルを浸透させるためにこう頑張りこう成果が出た」「お客様の一次情報ニーズを社内に浸透させるためにこう頑張り、こんな成果が出た」そして「組織をまとめる観点からこう頑張りこう成果が出た」、というような事を書いていただきたいのです。

経営は自分がイメージ出来る事しか原則は出来ないので、創業した会社を成長させたい、と考えるならばこれまでの経歴で実践しあるいはイメージしたものから発展させていくのだと私は考えています。

なので、このことがわかっている金融機関審査担当者であれば、あなたの書いた略歴から

1)経営的視点から見た経験の量

2)経験から経営的視点に昇華出来る経験の質

の両方を見ることが出来るわけです。

と考えると、略歴の書き方も、深堀した内容を付け加える必要がありそうですね。

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