もの補助に興味をもったら5 もの補助では何を書くのか(2)
今日の内容です。
✓申請書本体には何を書いたらいいのか。
前回の続きです。
◎申請書に何を書けばいいのか。
これは、ずばり「審査項目」を見ます。このページだけは熟読してください。最重要です!主要審査項目は年度変わりませんが、年度の予算で必ず重点施策があり、それによって細かい審査観点も変わりますのでお出しになる年度の「審査項目」はしっかり目を通しましょう。
30年補正予算もの補助の審査項目を抜粋しますと・・・
(2)技術面
① 新製品・新技術・新サービス(既存技術の転用や隠れた価値の発掘(設計・デザイン、
イデアの活用等を含む))の革新的な開発となっているか。
(下記は、サービス産業であれば【革新的サービス】、製造業系であれば【ものづくり技術】をご覧ください)
○ 【革新的サービス】においては、中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドラインで示された方法で行うサービスの創出であるか。また3~5年計画で「付加価値額」年率3%及び「経常利益」年率1%の向上を達成する取組みであるか。
○ 【ものづくり技術】においては、特定ものづくり技術分野の高度化に資する取組みであるか。また3~5年計画で「付加価値額」年率3%及び「経常利益」年率1%の向上を達成する取組みであるか。
② サービス・試作品等の開発における課題が明確になっているとともに、補助事業の目標に対する達成度の考え方を明確に設定しているか。
③ 課題の解決方法が明確かつ妥当であり、優位性が見込まれるか。
④ 補助事業実施のための体制及び技術的能力が備わっているか。
(3)事業化面
① 事業実施のための体制(人材、事務処理能力等)や最近の財務状況等から、補助事業を適切に遂行できると期待できるか。金融機関等からの十分な資金の調達が見込まれるか。
② 事業化に向けて、市場ニーズを考慮するとともに、補助事業の成果の事業化が寄与するユーザー、マーケット及び市場規模が明確か。
③ 補助事業の成果が価格的・性能的に優位性や収益性を有し、かつ、事業化に至るまでの遂行方法及びスケジュールが妥当か。
④ 補助事業として費用対効果(補助金の投入額に対して想定される売上・収益の規模、その実現性等)が高いか(【革新的サービス】【ものづくり技術】いずれにおいても、3~5年計画で「付加価値額」年率3%及び「経常利益」年率1%の向上を達成する取組みであるか)。
(4)政策面
① 厳しい内外環境の中にあって新たな活路を見出す企業として、他の企業のモデルとなるとともに、国の方針(「経済の好循環実現に向けた政労使の取組について」において示された賃金上昇に資する取組みであるか等)と整合性を持ち、地域経済と雇用の支援につながることが期待できる計画であるか。
② 中小企業・小規模事業者の競争力強化につながる経営資源の蓄積(例えば、生産設備の改修・増強による能力強化)につながるものであるか。
以下略
以上が審査項目に書かれていますが、書くべきなのは太字の部分「全て」になります。分かりやすく書いていただくと、採択可能性も上がります。
注意するのは(4)政策面。さらっと書いており、開発や事業化の本論とは離れるため、抜け漏れがしやすい箇所です。まるで教科書の欄外。でも大事なポイントが実は欄外です。しかもすべての企業さんにいきわたろうとしても順番があるので、どうしても審査で点差をつけなければいけないとするとそういう所をくまなく読んでいるかどうかが差が出てきます。
まとめ
審査項目すべてを確認。特に「政策面」は非常によく記述を忘れやすいので、しっかり目を通しましょう。
3分間、お読みいただきまして有難うございました。
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