繁盛する創業者のお店や事務所がきれいな理由
~ 掃除には、企業運営の極意がもろに出る~
1 皆さんの小学校時代の学校の掃除を覚えていらっしゃいますか。
海外の学校では、子どもが教室掃除をするのは考えられないといいます。でも日本では、机を後ろに全部まとめて、ワックスを巻いてモップで拭くのがデフォ。雑巾競争や箒ホッケー、やったことがある人多いと思います。
海外のように掃除専門業者さんが来て拭き掃除する、というのはあまり一般的ではないと思います。でも、それだけ学校教室に愛着がわいたかなと私は思います。
2.今日はそんな掃除、そして整理整頓の話です。
整理整頓が得意な人、苦手な人。あなたはどちらでしょうか。事業の場合には、パーソナリティで片づけてしまう事はできません。
調子のいい企業さんを訪問すると、必ず整理整頓がなされています。それだけでなく、仕事の整理整頓やコミュニケーションの整理整頓も非常にスムーズで洗練されているのです。
ではその理由を考えてみましょう。
- 清潔さは心と体の健康につながります。
- 探しものがほんと減ります。探し物に人は年間150時間をかけるといわれています。150時間は年間労働時間2085時間のうちなんと、7.2%を占めるのです。
一日8時間労働のうち、30分以上は探し物だそう。
すぐに見つかったら、1分以内ですよね。残業は当然減るし、経営者とすれば、人件費だって減らせるかもしれない。
- 探し物は時間をロスするだけではなく、意思決定に必要な脳も使うんです。
そして、探し物が多い企業は、情報や過去の成功事例失敗事例の整理整頓もうまく行っていないため
- 同じ失注、同じ経費の無駄遣いをおこしやすい。
これも致命傷。同じお客様に対して2回同じミスはなかなか、ひどいですね。それが創業時期の信用をつけなければいけない時期だとしたら、損失は計り知れません。
・ 仕事やスケジュールの整理整頓ができていないと、ダブルブッキングや締切遅れが連発して信用をあっという間に失います。
では、そんなデメリットの多い整理整頓不足をどう解決していけばいいのでしょうか。
3 実践編
では整理整頓力を創業者が身に着けるトレーニングをやっていきましょう。
整理整頓は簡単。いらないものを捨て、いるものを所定の場所に残す。それだけです。
何を捨て残すかはその方それぞれなので、今日は、
●週間づけるための時間
を決めましょう。1週間を単位として、たとえば必ず金の17時、とか土曜の13時とか日時を週ごとに決めて、机の上・車の中など常に清潔な状態にしておける様にします。ルーティンに組み込んでしまうのです。
2番目は、余計なもの、余計な仕事、余計な人間関係を「仕事上」は作らない意識が重要です。
習慣づけが、ものだけでなく時間・人間関係に要求されるのが経営者であると、これまでお付き合いさせて頂いた経営者から感じます。経営者は時間の最適化、対会社・人間関係への上手でスマートな対応が要求されます。是非取り組んでください。
では、皆様の事業の繁栄を願って締めたいと思います。
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