2. 創業者にビジネスモデルが必要な理由
~ビジネスモデル図が、創業を制す~
創業サポーター かがじょうたけしです。
皆さん、最近高いところに上っていますか。東京タワーやスカイツリー、ドバイや上海のビルでもいいです。煙となんとかは高いところに上るといいますが、眺めがいいんですよね。私は大好きです。高いところから景色を眺めようとしたら、最近は別の方法方でも見えますよね。そう、ドローンです。ドローンを飛ばせば、高い地点から見下ろすことが出来るだけでなく画像処理が可能で、地形の隅々が見えるようになります。
ドローンを操縦して眺めるとこんなところに道路が、山がという新しい発見が出来ます。経営でも同じで、全体を眺めると「こんなところに宝の山が」「宝の山と思っていたら意外とみんな群がっている」なんてことに気付きます。今日は皆さんがこれから始める、創業する事業の全体像をなぜ理解するのか、どう理解するのかの話です。
1)なぜビジネスモデルが重要なのか
「事業の全体像」を一言でいうと、どんな資材部品をどこからどのくらいの割合で仕入れて、自社がどれだけの人や組織で作り、どんなお客様にどう渡して、更にお客様からお客様はどういうルートを通るのか、自社を中心としてビジネスの流れがつかめます。
●全体像をつかむことで、何をすればいいのかがつかめる
●関係者がわかるので、優先順位がわかる
●協力してくれる方に、どんなビジネスなのかが一目瞭然。
2)実践編:ではビジネスモデルを書いてみましょう。
例として「ラーメン屋」のビジネスモデルを書いてみましょう。
① まず「ラーメン屋」が何をするのかを考えます。食材を仕入れて、お客様の注文に従ってラーメンを調理する、バイトさんを使うのであればそれも考えます。
② 次に誰に提供するのか。これは来てくれた一般客です。ただし、どんな階層のお客様が多いのかを簡単に考えてみてください。例えば「うちは、学生街にあるとんこつばりばり系なので、10-20代男性」であるなどを考えます。
③ そしてどこからどんな食材を仕入れるのかですね。主な食材としては麺・とんこつ・野菜やメンマなどの具材。忘れてはいけないのがビール。それぞれ仕入元がわかれば記入します。
非常に単純ですが書いた例も見てください。
次にビジネスモデルをビジネスを考える際に使いましょう。使う用途はいくらでもあるので、今回は一つだけ。自社の強みが、ラーメン業界全体を考えた時のどこにあるのかを明確にしておきます。
このラーメン屋A店ではB商事が近くにいる事で常に新鮮な生麺を供給できることにあります。新しい生麺でしこしことした食感、豚骨スープにちょうど良い絡まり具合でいつ行っても理想の味を引き出せるという価値が出てきます。その場合に図で自社が他社より強い場所を明確にしておくことで、自分も他人もわかりやすくビジネスの特徴をつかむことが出来ます。
別の機会に、更に役立つビジネスモデル図の使い方も見ていきましょう。
では、皆様の事業の繁栄を願って締めたいと思います。
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