創業者はブルーオーシャンを目指す
創業者の皆様、こんにちは
創業・新事業 挑戦をサポートする 合同会社フェニックス経営研究所 加賀城 剛史です。
私は今塩分制限をしています。なので成分に塩がたっぷり含まれるパンは食べられないと思っていました。そしたら、世の中には塩分制限をしているパン党が多くて、「無塩パン」という、ほとんど塩を使わないパンを通販するパン屋さんがあるようで、私も2週前に発注しました。 味は一般のパンと変わりません。これでロールパンを朝食メニューに入れられます!
今日は、そんな無塩パンが関係する「ブルーオーシャン」について考えてみましょう。
今日の目次
- 真っ赤な海と済んだ青い海、創業者として踏み入れるのはどっちか
- ブルーオーシャンは気を付けないとレッドオーシャンにすぐなる
- ブルーオーシャンを目指す本当の理由
ではよろしくお願いします。
1.真っ赤な海と済んだ青い海、創業者として踏み入れるのはどっちか
2005年に刊行された『ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する』で、定義された言葉です。
競合が競い合う既存市場を「血で血を洗うような真っ赤な海」ということで「レッドオーシャン」と名付けています。飲み屋さんはレッドオーシャンといえるでしょう。
それに対し、競争相手がほとんどいない未開拓市場が、済んだ青い海=ブルーオーシャン市場です。競争相手がいない市場なので早く入ればメリットが大きいです。
2.ブルーオーシャンは気をつけないとレッドオーシャンになる!
競合がすぐに参入できるようではようではブルーオーシャンが青いままにはなく、すぐ血の海となってしまします。いわゆるチェーン居酒屋と差別化しようと、ヨーロッパのバル形式をオープンさせても、競合がすぐに追いつけるような状態だとブルーオーシャンは長く持たないのです。
無塩パンに話を戻します。
130グラムのロールパンには、3~4mgの塩分が含まれています。それには、①味つけ②生地の引き締め③酵母の発酵抑制という、ふっくらパンには不可欠な機能が塩分にあるのです。だから、塩を使わないパンというのは自分でホームベーカリーで生地から作ろうとすると、味けないし、餅っとした触感が失われたりするのです。塩分を使わないパンというのは難しいし非効率、という事でほとんどのベーカリーでは取り扱っていません。無塩パンはそれこそ技術のたまもので、すぐにまねて販売で切るものではないです。
そう、ブルーオーシャンが長持ちするには、ここでは「技術のたまもの」ですがすぐにまねされてしまわない工夫が必要です。
そして、強い強い市場ニーズも必要です。無塩パンは、ターゲットのお客様には代えがたい強いニーズもあるのです。高血圧治療を受けているのは約1000万人。そのうち25%は厳しい食事制限、更にその25%がパンも食べたい、とすると日本人の0.5%を相手にした無塩パン市場というのが存在します。
3.ブルーオーシャンを目指す本当の理由
そして、ブルーオーシャンの本当の意味というのが価格競争に巻き込まれないのです。
価格の決め方は
- コストを計算してどの程度利益を上澄みするか
- 競合企業の価格を見ながら、大きく市場から外れる事がないように
- お客様が望む値段
この3つを見ながら、創業者は市場に出す商品の値段を決めるのですが、2)の競合がいないとなると、価格を競合の店舗を見ながら下げる必要がないのです。つまり値段を考えるためにコストを落として、自分がこだわり抜きたい原材料や製法について妥協をしなくていいので、販売する人も値段で文句言われないで自信をもって商品を販売することができます。
開発する技術者も、いいものを開発しよう、コストで妥協しなくて済む、というモチベーションが保たれるのです。
結果としてブルーオーシャンは、会社の雰囲気を良くしてくれるのです。
今日のまとめ
- 創業者はブルーオーシャンを目指す!
- ブルーオーシャンが長持ちするには、まねされない秘伝と規模は小さくても強い市場ニーズが必要!
- ブルーオーシャンは営業も開発も会社の雰囲気もよくしてくれる!
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