1.創業者が知るべき付加価値とは

~顧客目線ではなく、顧客になりきる~

創業サポーター かがじょうたけしです。

名古屋に日本一接客が悪いレストランとしてバズっている「the LAZY HOUSE (ザ・レイジーハウス))がありますね。店長がtiktokなどで宣伝したり、マスメディアもこぞって取材しているので、行った事がなくても名前やコンセプトを御存じの方は多いと思います。

 私は罵倒されながら投げるように飲み物食べ物を提供されるのは抵抗がありますがtiktokで営業風景を見ると、お客様は「異空間」を楽しんでいらっしゃいます。店員さんもそれぞれのキャラクターで「接客の悪さ」を演出。つまりthe LAZY HOUSEに来られるお客様は食事やコーヒーの味に加えて、店舗コンセプトをとても楽しみに来て満足されているようです。コンセプトの「洒落」感覚でのトラブルも多そうだけど。

1) 付加価値とは?

 食事やコーヒーそのものではなく、極悪接客プレイが異空間として楽しめるとは?これが今日のテーマである付加価値に繋がります。

付加価値とは、皆様の商品やサービスが提供する基本的価値以外に提供できる価値です。例を出してみましょう。

リフォーム業:一般家庭の方に見積もりを依頼された場合に、細かく見積を設定したうえで、お客様の望みに応じた説明ができる。このことで、安くないリフォーム料金・家に人を上げる不安からの「安心感」が付加価値になります。

宿泊業:宿泊客は日ごろのストレスを解放しに来ます。なので煩わしい事は嫌いです。以前お泊り頂いた際のデータをすべてデータベースで残しておき、ご要望を聞かずとも部屋や料理など、好みを提案・提供できるようにすることで演出出来る「余計なことを考えずに好きなものに囲まれて過ごせる」が付加価値です。

2) 実践編:付加価値をたくさん見つける方法

創業の時点で、自分の事業の付加価値は何があるだろうか?と考えることは、競合他社さん先行企業さんと戦う有効な武器になります。では練習してみましょう。

ずばり、お客の悩み100本ノックです。

スポーツ経験者だとわかると思いますが、試合だけでなく、基礎連が重要です。創業も基礎連が非常に重要なのです。

まずは、お客様が持つ悩みを100本書き出してみましょう。

例えばあなたがリフォームで開業するのであればお客様のリフォームに関する悩みや不安を100個考えます。

質問1 どの業者に頼めば安心か?

質問2 いつリフォームの相談をすればいいのか?

質問100 太陽光は取り入れた方がいいのか悪いのか?

と100本書き出します。思いつかなければ、直接お客様、周りの人に聞いて100本出しておきます。

そして、悩みや不安、それに対する回答、具体的にあなたのサービスで何を提供できるか、を考えていきます。

悩み・要望(付加価値)回答(付加価値解決の理屈)自分の事業で出来る事(付加価値を提供する方法)
1どの業者に頼めば安心か?きちんと見積の際に説明してくれる会社かどうかを判断します安心が最も需要と考え、見積は1日以内、素人にわかりやすい言葉で
2いつ相談すればいいか?10年、20年と節目には点検から始められるとよいでしょう予備点検サービスを○○円で承ります
100太陽光は取り入れた方がいいのか光熱費節減につながりますが故障の際には修理費がかかるのでシミュレーションで判断しましょうシミュレーションを行ったうえで、いくつかの選択肢を提供します

いきなり100個見つけてその解決策まで書くのは大変なので、最初は10でも15でもいいです。しかし、その悩みや不安をどれだけバラエティ豊かに知っているか、その対策が提示できるか、が創業者の付加価値創出能力につながると思っていただくといいと思います。

/https://youtu.be/Z7QVvzZWY2E

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