【17次締切 ものづくり補助金 準備特集 1】
データポータルを読む①申請のタイミングと準備開始の時期
こんにちは。フェニックス経営研究所 加賀城です。
ものづくり補助金はもう間もなく17次締切が始まるので、いまかいまかとお待ちの事業者様もいらっしゃることと思います。
さて皆さんはものづくり補助金総合サイトの「データポータル」はご覧になった事がありますでしょうか。これまでの申請者の申請タイミングや業種等有用なデータをまとめてくれていますが、なかなか気付きにくいと思います。
準備特集として「データポータル」から、ものづくり補助金申請に当たり、どう申請すると採択可能性が上がりそうなのかを、支援者の立場から考えてみます。
目次
1,申請者はいつ事業計画書を提出しているのか?
ものづくり補助金総合サイト「データポータル」では、過去の回の申請者が公募締切の何日前に電子申請をしたのか。日別の採択率がどのように変わったのかについて公表しています。
出典:ものづくり補助金総合サイト「データポータル」
12次締切から15次締切で、全体の40%程は締切当日に提出しています。また2日前からの3日間で3/4の企業が提出をしており、直前の提出の方が多いようです。見積や加点要素を揃えるなどの場合で、直前までかかるため、早く出したいと思っても、どうしても2日前から当日になってしまうのでしょう。私は、もう少し締切当日提出が多いと事業者さんの傾向を踏まえて思っていましたので新たな発見でした。
2、申請日別に採択率が変わったのか?
申請日別の採択率も見たいと思います。12次から15次 直近4回は、4日前から前日までに提出した事業者の採択率はおおよそ52%から56%の推移です。そして締切当日は46%です。これをもって当日に出したら採択が下がるのかどうかを言う事はできません。ですが私が支援してきたり支援者の中での話を踏まえて考えると
「締切日当日に提出をした事業者の中には、直前に補助金の情報に触れまずは出しておこう、あるいは準備不足でも当たればいい、あるいは準備が間に合わず必要な加点やチェックが不足している申請者の方もいること」を想像できます。
3、ではいつ申請すべきか?
提出された事業計画と加点・減点要素で評価がなされるので、同じ内容であれば、早く出せば採択率が上がる、という事ではないと考えられます。
さて、私のお勧めスケジュールは
1週前には申請書そのものを仕上げておき
○それぞれの項目の整合性はとれているか
○公募要領の指示や審査項目にきちんと従って記述されているか
○専門家でない審査員にもわかりやすい言葉、語句の説明がなされているか
といった観点で、再度見直します。そして、
提出日は2日前あるいは前日(休日を挟む場合には3日前でも)がベストな結果を生むと考えています。
支援者ごとに申請までの支援スケジュールは異なりますが、当社では提出日を締切前日あるいは2日前としたスケジュールを提案・実施しております。
締切当日は予備日です。不慮の事態に備えて置きます。
最初から締切日に出せばいい、と締切日をターゲットにするのはお勧めできません。
では、また別の機会にお会いましょう。
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